【竜王(リュウオウ)】
意味
インド神話の人面蛇身の半身、「ナーガ」の崇拝が仏教に取り入れられ、龍神信仰と混交したといわれる。
例
竜王
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
「竜王(リュウオウ)」という地名は、日本各地に広がる山や町などの名称にも多く用いられているが、この地名の由来は、仏教における八大竜王という存在やインド神話におけるドラゴンキングのナーガからきているとされ、日本に仏教が伝来する過程で八大竜王が知られるようになり、これに基づき、水害を沈める神、雨乞いの神、豊穣をもたらす神、魔除けや幸運をもたらす神、さらには中国の四神青龍の影響で都城の守護神ともみなされるようになったため、これらの神格化された存在との結びつきから各地で地名に「竜王」が採用されるに至った一方、実際の地名の起源には縄文時代のルーツがあり、特に日本の地形の中で、道路や道、尾根が交わるような要所に多く見られることから、こうした地名はもともと「リュウオウ(ru-o-u:道がそこで合う所)」という縄文時代からの由来を持ち、交通の要所としての機能や特性が背景にあったと考えられる。