【塞の神(サイノカミ・サエノカミ)】
意味
塞の神は、悪霊や災厄の侵入を防ぐために境界や辻に祀られる。
例
サイノカミ、サエノカミ、塞の神、才ノ神、斎ノ神、妻ノ神、幸ノ神、財ノ神
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
塞の神(サイノカミ・サエノカミ)は、主に村境や辻、峠などに祀られる神で、道祖神(ドウソジン)とも同一視され、外部からの疫病や悪霊の侵入を防ぐ役割を持ち、古代における境の神としての機能を果たしており、その由来は古事記に語られるイザナギとイザナミの神話に基づき、黄泉比良坂(よもつひらさか)に塞ぐ石として登場した千引石(ちびきのいし)から、また岐神(くなどのかみ)はイザナギが逃げる際に投げた杖から生まれたとされる説があり、さらに猿田彦神(さるたひこ)が瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の天孫降臨を先導したことに由来し、道行く人の無事を守る神としても奉られることがありますが、地域によっては夫婦和合や子供の守り神、治病や豊穣をもたらす神として信仰され、さまざまな形態を取り、石像や丸石、祠などがその象徴として使われ、サエノカミは様々な名称で呼称されて文化的多様性を反映し、古典文学や民間伝承の中で多くの姿が描かれ、民俗学における象徴的な存在として、日本の空間意識や時間観念に大きな影響を及ぼしている極めて重要な神です。