【御所(ゴショ)】
意味
貴種流離譚を秘めた隠里の伝承は各地に多い。御所の跡とされる場所に小祠が設けられていたりする。
例
御所
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
「御所ヶ谷」という地名の由来は、九州を訪れた12代景行天皇がこの地に行宮(仮の皇居)を設けたという言い伝えに基づいており、この区域のほぼ中央に位置する見晴らしの良い高台には、かつて建物の基礎とされる礎石が残っており、景行天皇を祀る神社も建てられたことに端を発しており、また南北朝時代には東隣の山に存在した馬ヶ岳城の城主であった新田氏との関連で、懐良親王の子が住んでいたのではないかとする説も加わり、さらに「御所ヶ谷神籠石」という遺跡が存在し、「神籠石」とは山中に列石や土塁、石塁で囲いを作った遺跡を指しており、7世紀後半に作られた山城跡で敵軍の侵攻を監視し、妨害するために古代の官道を見張りやすい位置に築かれたものであり、実際にこの地域を通る古代官道が大宰府と京都平野をつなぐ重要なルートとして存在しており、この特徴から地域の地名が強く影響されている。