【九頭竜(クズリュウ)】
意味
九頭竜川は、かつてはたびたび流れをかえるあばれ川であった。
例
九頭竜川
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
九頭竜(くずりゅう)という地名の由来は、日本各地に伝わる九頭竜伝承および九頭竜伝説に深く関係しており、福井県を流れる九頭竜川は、その起源として、寛平元年(889年)に白山権現が現れ川に浮かべた尊像を頂きながら川を流れ下った九つの頭を持つ龍の出現に由来するという伝承があり、これにより川が「九頭竜川」と呼ばれるようになったとされています。また、九頭竜にまつわる地名伝説は他にも存在し、千葉の鹿野山では、九頭竜という名の9つの頭を持つ大蛇が日本武尊に退治されたことを象徴する神話があり、この説話に基づく地名や伝説が各地に残っていることや、箱根の九頭龍神社では、奈良時代に湖畔の毒龍が万巻上人によって調伏され、地域の守り神として九頭龍大明神として祀られるようになったことに由来しているとされており、さらに戸隠山では、学問行者が出会った九頭一尾の大龍が仏法の力で改心し、山の守護神として建立された顕光寺に祀られるようになったことがその由来とされるなど、九頭竜に関する地名は各地域の神話、伝説、および宗教的な信仰と結びついて広く認識されています。