【稲(イナ)】

意味

稲干し場・稲架場を意味する。イナバは田の神の祭場でもあった。

稲場、稲葉

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詳細説明

「稲 イナ」に関する地名由来については、長崎県対馬市上県町伊奈の「伊奈」という地名が特に象徴的で、ここでは「津島紀事」において、古代に白鶴が稲穂をくわえて空から飛来し、榎田という地にその稲穂を落としたことが記されており、地元の人々がその稲穂を採取して神の供え物とし、やがてこの地を神田としたことから、「稲(イナ)」という名称が転じて「伊奈」となったという言い伝えがあり、伊奈久比神社の祭神である大歳神もまた、稲から化生した神として信仰されることから、地名説話だけでなく神話的な背景をも含む地名由来となっているとされています。