【阿夫利(アフリ・アメフリ)】

意味

大山は阿夫利山、雨降山とも呼び、阿夫利神社を祀る。雨乞い信仰の山で、祭神は石尊大権現ともいう。

阿夫利山、雨降山

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詳細説明

神奈川県の丹沢山地に位置する大山は、その山頂にある阿夫利神社とともに、約2200年以上の歴史を持つ信仰の地で、山の名称である「阿夫利」という言葉は、平安時代の法典「延喜式」に「阿夫利神社」として記録されており、これは雨雲が発生しやすい特性から「雨降り」山と言われたことが起源であるとも考えられていますが、その漢字の当て字の不一致や発音変化の例が他に見られないことから、これが誤りではないかという議論もあり、別の学説としては、古代関東に住んでいたアイヌ民族とつながる言語から来たという説があり、例えばアイヌ語で「神が座る偉大な山」を意味する「カモイアンヌプリ」という言葉が転じて「アフリ」になった可能性があるという考えもあり、いずれにせよ「阿夫利」は、地理的、信仰的な背景と長年にわたる地域文化との深い関わりを示す名称として現在にまで至っているとされています。