【山(ヤマ)】

意味

全国的に屋敷林や雑木林、平地林の意味に用いられることが多い。もとは木が生えている場所を呼んだもの。

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詳細説明

山梨県甲州市に存在する標高552.8mの塩ノ山(しおのやま)は、「四方から見える山」を意味する「しほうのやま」と呼ばれたことからその名がついたとされ、この名前が地域の「塩山」という地名の由来となっており、また、古くから伝わる民話によれば、デーラボッチという大力坊が芋殻の棒で二つの山を担いで来た際、棒が折れて落ちた山の一つが塩ノ山になったと伝えられ、さらに、「古今和歌集」にも「志ほの山 差出の磯に住む千鳥 君が御代をば 八千代とぞなく」と詠まれ、多くの宮廷歌人たちの憧れの地だったとも言い伝えられており、この山の登山口は向嶽寺と塩山温泉郷にあり、整備された遊歩道を通じて訪れる人々が気軽に散策できるようになっているほか、山頂からは甲州市街地を見渡す大パノラマが広がり、訪れる人々に大自然と歴史の深さを実感させる景勝地として親しまれています。