【谷津（ヤツ）】

「谷津（ヤツ）」という地名は関東地方の丘陵地帯を中心に多く見られるもので、「谷戸」と同様に「平地が山や高地に入り込んでいるところ」を意味し、これらの地域は湿地で湧水が豊富であったため古くから稲作が行われており、その結果として地名として定着したが、都市近郊の開発が進むにつれて元の形を失い、小字名としての使用も減少しつつある一方、鎌倉時代以降の地名として発展してきた経緯をもつと考えられている。