【岬(ミサキ)】

意味

海に突き出した陸地の先端部を意味する地名。大きな神の先駆けとなる小さな神のことをいう。

岬、御崎、御先

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詳細説明

「岬」という地名は、主に航海における目印や神聖な場所としての役割を果たしてきた歴史を背景に、その語源は「御先」ともされるように神様からの使者や目印として、海上での神聖な存在と考えられたことから、「ミサキ」と呼ばれ、危険を伴う海域であったため、古くは神が祀られ、船乗りたちは航行中に敬意を払いながら、供物を捧げる習慣があったという信仰的な背景があります。また、岬という地形は通常、陸地が海に突き出している部分であり、「ミサキ」や「サダ」は同じく海に突出した地形を意味する言葉でありながら、それらの地形には神々との結びつきが強く、地名には時折「サダミサキ」のように、意味の重複や、神聖あるいは神秘的な用途で用いられています。そして、岬の地名はその神聖さから航行者たちにとっての重要な目印だけでなく、文化や信仰が混在した特異な存在であることから、特定の神々や儀礼と共に、地域の歴史や文化を反映したものとなっています。