【洞（ホラ）】

「洞（ほら）」という地名は、奈良県奈良市の若草山南麓に位置する水谷川沿いの「洞の紅葉」やそれに付随する仏頭石に見られるように、深い谷間や石に彫られた仏像が存在する土地を指す場合があり、また名古屋市名東区の猪子石村近くの蓬莱洞のように、谷底の低地が奥に入り込んでいる地形を特徴としていることから、こうした自然景観を持つ地域において洞という名称が用いられることが多く、時にそれらは地域の特産物や自然現象、歴史的な出来事などが相まって地名の由来となることもある。