【越(コシ)】
意味
越、腰と表記する、山や台地の麓あたりをいう。山などを越えるという意味、九州ではおもに峠を意味する。
例
腰巻、越蒔、越巻、腰越、城ノ腰、宮ノ越
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
「越(コシ)」の地名由来は、古代日本における北陸地方などを指す広域地名であり、『出雲国風土記』によれば、これはイザナミ命の時代に池を築くために移住してきた古志(北陸地方)の人々に由来するとされ、地域名「越」は古代から続く神話や歴史的な交流の結果、北陸地方と出雲との関係を象徴するものであったが、この地域は日本海沿岸部の特有な地理的条件によって、潟湖などの良好な港が発達し、交易や文化交流の重要な拠点となり、多くの地域伝承や考古学的発見が示唆するように、越地域は特に渡来文化や異民族の影響を受けて発展してきたことから、越の名は単なる地名以上に、地域の歴史や文化的な象徴として様々な文献に残り、時として物語化されながら古代から現代に至るまで日本海側の歴史を物語る名として使われている。