【和田（ワタ）】

「和田」という地名は、古語で海を指す「わた」に由来することがあり、海や大きな水域の存在を示唆する地名に付けられることが多いが、それに加えて自然の地形の特徴として湾曲して入り込んだ地形を示す場合もあり、そのどちらの意味でも歴史的に海や水との関連が深い場所に見られることが多く、このため全国に広く分布する「和田」という名字は、特に相模国三浦郡和田（現在の神奈川県三浦市初声町和田）を起源とする和田氏から広がったものが有名であり、これは鎌倉幕府の有力御家人として全国に所領を得たことから発展したが、例外として地名の特性が目立たない内陸部の「和田」でも、歴史的な地形の変化や土地利用の経緯により、名前が残ることがある。