【多武峯(トウノミネ)】
意味
桜井市、談山神社鎮座地。タムは地形のタワんだところ、タワの峰の意であろう。
例
多武峯
他


詳細説明
多武峯の地名由来は、『日本書紀』に記録されている斉明天皇の時代に道教の影響を受けて御破裂山の山頂付近に築かれた石塁や高殿、すなわち両槻宮との関連から始まり、藤原鎌足が蘇我氏討伐を計画した地としてその歴史的な重要性が高まったことに起因し、鎌足の墓が設けられたこの地は、彼の子である僧の定恵が父の遺骸を摂津国から移し十三重塔婆と妙楽寺を建立し、藤原氏の栄華と共に著名となり、その結果、多武峰は寺院の名称としても知られるようになり、最終的には明治維新以後に談山神社として再編されたことからその歴史と信仰の双方にわたる多彩な背景が地名の由来となっている。