【高輪(タカナワ)】

意味

二本榎の高台を縄手道が通っていたため高縄手とよばれたが後に手が略されて高縄=高輪となったとしている。

高輪

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詳細説明

東京都港区に位置する「高輪」という地名は、その由来についていくつかの説が存在しており、最も広く知られている説の一つは「高縄手(たかなわて)」という言葉が省略されて「高輪」となったというもので、これは古くから台地の上にあったまっすぐな道、すなわち高台にあたる「縄手道」が存在したことに由来していますが、この他にも「高塙(たかはなわ)」が縮まったという説や、『吾妻鏡(あずまかがみ)』に記される人物「高鼻和太郎(たかはなわたろう)」に因んでいるという説があり、さらにこの地名は大阪時代の1524年(大永4年)に北条氏綱と扇谷上杉朝興との間で行われた「品川ノ前高縄ノ原」での戦いにも名を残しており、これらの事柄は全てこの地域が江戸時代から特に注目され、東京湾を望む景勝の台地であったことや、寺院が多く立ち並ぶ防衛的要所とされたことと密接に関連していると考えられています。