【市ヶ谷(イチガヤ)】

意味

ヤはヤツ・ヤトと同系列の地名で、湿地を意味するヤチ(谷地・萢)から出たものではないかとされる。

市ヶ谷

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詳細説明

市ヶ谷の地名由来にはいくつかの説があり、一つには、市ヶ谷孫四郎という人物がこの地に領地を持っていたためとされる説、また、地域の地形特性に着目して「四谷」の第一の谷であることから「一ヶ谷」と呼ばれたとする説、加えて、市場が開かれていたことから「市買(いちがい)」が訛って市ヶ谷になったという説があり、さらに、歴史的には『足利基氏御教書』(1357年)に「市ヶ谷孫四郎等跡」として記されたことから、市場が立っていた場所であり、江戸時代には市ヶ谷町が成立して多くの施設が存在していることがわかるが、南北朝時代には地元の豪族が名字として用いた記録もあり、これらの多様な起源や背景から市ヶ谷という地名が形作られてきたと考えられています。