【青山(アオヤマ)】
意味
天正十八年(一五九〇)家康江戸入部直後に青山忠茂が邸地を賜り、これが青山の地名の起こりとなっている。
例
青山
他


詳細説明
東京都港区の青山という地名は、徳川家康に仕えた家臣である青山忠成という人物の名字に由来していると考えられており、忠成は徳川家康の最古参の家臣の一人で、1590年には家康が関東に移る際に江戸町奉行に任命され、5000石の領地を与えられたが、その領地が現在の赤坂から渋谷の一部にかけての広大な地域であり、そこに忠成が別荘を構えたことから、その地域一帯が「青山」として地名化されたとされ、その後江戸時代を通じてこの地に定着したものの、もともとは未開拓の土地であったことから家康が別の土地を勧めた際も忠成はそれを辞退し、結果的にこの地名が現在まで続くこととなったが、ルーツをさらに辿ると群馬県吾妻郡中之条町に「青山」という地名が存在し、室町時代にその地に土着し名乗り始めたことが記録された資料が残っており、結果的にこの地名の起源は東京都港区を離れ群馬県にまで遡ることができるため、青山という地名は忠成による定着後も歴史的な背景を持つと同時に青山家とその土地に結びつく深い歴史的経緯を辿ってきたことが伺える。