【八事(ヤゴト)】
意味
「八事」は「岩之田(やがた)」が鎌倉時代から室町時代にまでに転訛したもの。
例
八事
他


詳細説明
名古屋市昭和区および天白区にまたがる地名「八事」の由来については、古文書に記された説明によると「岩(いや)之(が)田(と)」が転じたものとされており、これは石の多い荒地を意味していたことに由来するが、異説として、地形的特徴を反映した「ヤ(谷)・ゴ(処)・ト(所)」の解釈や、別の文献では「岩(や)が凝(こご)る」、つまり地盤が固いことを示す表現の変化とされ、八事周辺の丘陵地はかつて「八事山」と呼ばれ、興正寺を中心とした広域地名であり、名古屋市特有の文教地区として各名門大学のキャンパスが立ち並ぶほか、昭和時代には国内有数の高級住宅街として発展を遂げ、歴史的には江戸時代初期に名古屋城下と信州、岡崎城下を繋ぐ物流ルートの飯田街道が開削され、その中途にある興正寺が門前町として栄え、明治期には保養地、文化の地、また高級住宅地としての性格を持つ八事は、現在も名古屋を代表する地域として名を保っている。