【薬王寺(ヤクオウジ)】
意味
薬師如来を本尊とする薬王寺の所在地。施楽田(薬園)に関係する地名ではなかろうか。
例
薬王寺
他


詳細説明
薬王寺(ヤクオウジ)の地名由来は、全国に同名の寺院が多数存在し、それぞれに異なる由来があるため一概には言えませんが、代表的な例として、徳島県海部郡美波町にある薬王寺は四国八十八箇所第23番札所として有名で、その起源は弘仁6年(815年)にまで遡り、空海が厄除のために薬師如来像を刻んで伽藍を建立したことに始まると伝えられ、この「薬師如来」との関連が「薬王」という名を冠する起因となり、さらにこの薬王寺の地名が付けられた地域にある寺院にも同様の名が付けられた事例が各地に見られることから、多くの場合、薬王寺は仏教における薬師如来への信仰やそれに基づく伝承、あるいは地元の信仰と結びついた地元の守り神としての薬効を持つ仏にちなんで命名されるケースが、多くの地域で見られる共通のパターンとして土地名や寺名の由来となることがあると考えられます。