【春日(カスガ)】

意味

奈良市の春日山・春日野は『記・紀』『万葉』地名として有名。春日はカ(接頭語)スガ(洲処)説が有力。

春日

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詳細説明

春日(カスガ)の地名由来については、まず福岡県春日市では、「春日」という名称は地元に位置する春日神社に由来し、「筑前国続風土記」の「春日神社」の項には「春日村にあり。村の名前も此神社あるによりて名つけたり」と記されており、この春日神社は39代天智天皇が斉明天皇の皇太子として長津の宮に鎮座した際に、天児屋根命のヒモロギを設置したことに始まり、768年には藤原氏が大和国の春日大明神を迎えて創建したと伝えられ、「ハルヒ(春日)がカスム」や「春霞がカスム」に由来する枕詞から転じて今の「カスガ」という読み方が定着したとされる一方で、東京都練馬区の春日町では、こちらも旧村社春日神社にちなんでおり、鎌倉時代に工藤祐経の孫祐宗が奥州征伐の際に大和の春日神社の祭神を勧請したことから始まり、豊島氏や海老名氏によって崇敬された歴史があり、なお、この地名の起こりも具体的な語源については明確に特定されておらず、様々な由来や伝承があることが示されています。