【府中(フチュウ)】

意味

古代の国衙ないし中世の守護所に由来する地名。国府の中のことを府中といわれるようになった説がある。

府中

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詳細説明

「府中」という地名の由来は、律令制の時代に地方の政治と行政の中心として設置された「国府」がある地点を指して使われていたものに由来し、特に東京都府中市は、645年の大化の改新後に武蔵国の国府が置かれたことからこの名が付けられ、その名残として大国魂神社をはじめとする歴史的遺産が多く残っており、その地名はまた、現在に至るまで地域の政治的中心地としての性格を引き継ぐ、政庁所在地の意味合いを持つ地名として使われ続け、同じく「府中」と名の付く多くの自治体が存在する背景には、それぞれが歴史的に国府としての役割を担っていたことが共通しており、これが地名の基本的な成り立ちとなっている。