【館(タテ・タチ)】
意味
本来は低地に臨んだ丘陵の先端の地形をさす語であるが、東北地方には館と呼ばれる独特の城郭形態がある。
例
大館、志海苔館、花沢館、茂別館、尻八館、石川館、鹿島館、鹿角四十八館
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
現在の埼玉県志木市において「舘(たて)」という地名の由来は、平安末期にこの地域に館を構え、支配していたとされる伝説上の豪族、田面長者藤原長勝の居館に由来すると言われていますが、10世紀頃には同地域が「立野の牧」として皇室の馬を飼育する牧場だったことから「立村」が後に「立野」となり、さらに文字を変えて「舘村」になったともされ、この説の起源は斎藤鶴磯という人物で、彼の著書『武蔵野話』では舘村が防御上最高の地理的位置にあることが地名に影響を与えたと述べられています。