【山下・山花・産下(サンゲ)】
意味
戦国時代に中国・四国で多く使用された中世の城下集落をさす地名。山城の麓に発展した集落である。
例
山下、山花、産下
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
「サンゲ(山下・山花・産下)」という地名は、戦国時代の中国・四国地方に多く見られた中世の城下集落を指す呼称であり、本来「山下=山のふもと」を意味する言葉が山城の直下に展開した居住地を表すようになり、津山・岡山・高梁などに例が残るように城を「山」に見立て、その麓に武士や町人の生活圏が形成されたことに由来し、のちには「内山下」「中山下」といった区分に発展して武家屋敷地を示す地名としても定着し、漢字は「山花」や「産下」といった表記の揺れを伴いつつも、共通して「山城麓に成立した城下の中核」を意味する地名語として広く継承されたのです。