【小路(コウジ)】
意味
近世城下町における武家屋敷町の名称。同職の者が長屋に集団で住居しており、その居住地のことを呼んだ。
例
小路
他
歴史地名
現代地名
詳細説明
「小路(コウジ)」という地名は、一般に「大路(おおじ)」に対する言葉として使われ、幅の狭い道を指し、江戸時代においては「広小路」という表現で、火除地として道幅を広げた通りを指すことがあり、特に江戸時代の大火である明暦の大火を契機に、延焼を防ぐために設けられたものであり、「広小路」は上野以外にも両国や浅草などで確認されるが、代表的なものとしては徳川将軍家の菩提寺である寛永寺の近くに設けられた上野広小路があり、ここは寛永寺の参拝客が行き交う賑やかな道で、将軍が寛永寺を参拝する際の「御成道(おなりみち)」としても使用された歴史がある。