【先斗(ポント)】
意味
人家が鴨川の先端に位置するところから、ポルトガル語「ポント」から生まれた呼称ともいわれている。
例
先斗町
他


詳細説明
京都市の「先斗町」という地名の由来は通説として、ポルトガル語の「ポント」が「先端」や「洲崎」を意味し、それが先斗町の元々の地形に由来して付けられたとされており、『広辞苑』をはじめ多くの辞書や地名解説書にもこの説明が載っているのですが、著者の杉本重雄氏は、この説に疑問を投げかけ、ポルトガル語で「先端」を意味する正しい単語は「ポンタ」であり「ポント」ではないことから、カルタ賭博や井原西鶴の作品といった江戸時代の文献を用いて考証を進め、さらにポルトガル語の解釈も再検討する中で、従来の説とは異なるシンプルで合理的な新しい解釈を提示しているのです。