【伏見(フシミ)】

意味

地名の由来は巨椋を枕に伏し見るような地形だから、また、伏流水の豊富なところであったからなど諸説あり。

伏見

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詳細説明

京都市の「伏見」という地名の由来には複数の説があり、一説には狩人が巨椋池(おぐらいけ)の地域で「伏して見る」と言われたことから始まり、これにより「俯見」という表現が使われるようになったほか、「伏見」は「伏水」とも書かれ、巨椋池に面した地形から来る伏流水の豊富さを表現しているとされ、また、巨椋池の水がある種豊臣秀吉の時代には名水として名を馳せ、城下町としての発展とも相俟って酒蔵の集中地帯へと変貌を遂げた歴史を背景に、地域内に伏在する水が多く、地下水に依存した酒造りが栄えたことで「伏水」が転じて「伏見」となったと言われているが、それに加えて、「俯見」というのは当初から「伏して見る高台があるところ」から来るという説もある一方、これらの経緯には近代の言葉である「伏流水」との関連や用語解釈も含まれ、多様な解釈が考えられているため、一概にどの説が正しいのかは未だに明確にされておらず、そのために伏見という地名には長い歴史と多様な要素が複雑に絡み合っていると言える。