【長刀鉾(ナギナタホコ)】
意味
下京区四条通烏丸東入ルの町で、町名は祇園会に際して、当町から長刀鉾を出すことに因む。
例
長刀鉾町
他


詳細説明
長刀鉾は、嘉禄元年(1225年)に刀工・三条小鍛冶宗近が娘の病気平癒を願って鍛え、後に疫病退散を祈念して祇園社(現在の八坂神社)に奉納した長刀を鉾頭に掲げたことに起源をもち、疫病や邪悪を祓う力を象徴するその長刀を掲げることからこの名がつけられ、源氏の武将・和泉小次郎親衡の姿を写した「天王座」を真木に配し、稚児が禿を従えて乗り込み、四条麩屋町で注連縄を切って神域への通行を開く「注連縄切り」の神事を担うことにより、祇園祭の山鉾巡行において「くじ取らず」として常に先頭を進み、その動きによって他の山鉾の進行を導くという、創建以来最も早く成立した鉾の一つとしての格式と伝統を今に伝える特別な存在である。