【醍醐(ダイゴ)】

意味

九世紀後半に醍醐寺を開創した聖宝が、今の醍醐山に登った時に美味な水を得たことによって名付けたという。

醍醐

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詳細説明

京都市伏見区の地名である「醍醐(だいご)」は、同地域に所在する真言宗醍醐派の総本山・醍醐寺に由来しており、この寺の名の由来は、修行の場を求めていた平安時代初期の僧・聖宝が笠取山で涌き出る水を「醍醐味なるかな」と称賛し、その景観と水の美味を絶賛したことに始まり、醍醐味自体は牛乳から最上かつ濃厚な味として精製される発酵食品・醍醐からの仏教的比喩表現であり、その後、地域名へと転化していったと伝えられ、当地は歴史的に重要な寺院や仏教文化が根付いていることでも広く知られており、この地に存続する醍醐寺はまた、日本仏教史の中でその重要性が認められ、豊臣秀吉が再建を手掛けたことや、世界文化遺産に登録されるなど、その歴史的遺産が評価され続けている。