【桂（カツラ）】

京都市西京区に存在する地名「桂（かつら）」の由来は、多くの荘園が形成された歴史的背景を持ち、平安時代から貴族の別荘が営まれたことにより「桂御厨（かつらのみくりや）」や「桂殿（かつらどの）」などの呼称が生まれ、これらが歌集や文学作品に数多く謳われたことから地名として定着したもので、また、この地名には中国の伝説で月の中に存在するとされる「カツラの木」に関連した文化的なニュアンスも含まれ、日本の古典文学において「桂里（かつらのさと）」と歌枕として詠まれ、多くの文学作品の舞台となった経緯がある。