【粟田口（アワタグチ）】

粟田口は、古くから京都市東山区の地名として知られ、東山三条白川橋から蹴上までの地域を指し、日本の歴史的な街道である東海道の山科から京都への入口として古くから重要な役割を果たしており、その名称は『和名抄』に記されている粟田郷に由来し、またこの地は粟田口鍛冶と呼ばれる鎌倉時代から活躍した刀工一派や江戸時代初期に成立した京焼の最古の窯である粟田焼の発祥地でもあり、さらに京都七口の重要な一つとして多くの軍事や交通の要衝として歴史に名を残し、多くの文学作品や歴史書にその存在を記録されるほど、古代から近代にかけて交通や文化、産業が集まる中心地として栄えてきた。