【宿(シュク)】

意味

平安時代末期以降、交通量の多い街道沿いに発達した民営の宿泊施設を中心にした交通集落をいう。

三宿、宿河原

水害・崩壊

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詳細説明

「狩宿(かりやど)・借宿(かりやど)」といった「宿(シュク)」という地名の由来は、鎌倉時代の宿場に由来するものが多い中で、特に「狩宿」の場合は、急斜面に挟まれた谷間や湿地といった地形を指し示す言葉として用いられることがあり、そのため「かり」の部分は刈り払われたような急斜面を意味し、鹿児島県さつま町や大崎町、大分県杵築市などに存在する地名では、このような地形的要素が由来であると考えられ、「借宿」という地名は軽井沢町の中山道の追分宿と沓掛宿の間に位置することから、中山道の「間の宿」としての機能を兼ね備えた宿場地としての地理的な役割を示すものであり、一方で「宿(しゅく)」自体はもとよりやどりの意味を持ち、町や村を繋ぐ要所に自然に発生した宿泊地を指し、そこに由来する地名であると考えられるが、愛知県尾張旭市の狩宿(かりじゅく)町は、狩をした宿ではなく、地形が谷戸(やと)であることに由来し、もともとは「かりやど」と言われていたが字面の影響で「かりじゅく」と呼ばれるようになり、例外的存在や歴史的背景に基づく要因を加味しながらも、各地域における地形や役割を反映した命名であることが窺える。