【狼(オオカミ)】

意味

「欽明紀」にはオオカミの語がみえ、山の神の使いと考えられた。オオカミは狼・大神・大上などに表記。

狼煙

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詳細説明

神奈川県川崎市宮前区の「犬蔵(いぬくら)」という地名の由来については定かではないものの、一般的に二つの説が知られています。その一つは、この地域が江戸時代に下菅生村犬倉と呼ばれていた際に、付近の谷間に狼(おおかみ)が生息していたことが由来であるとされています。「犬蔵」の「犬」は山犬つまり狼を意味し、「クラ」は断崖や岩場を指しており、谷を意味する古語であったと考えられています。犬蔵交差点から南西の谷戸の奥が「狼谷戸」とも呼ばれていたことも、その説を裏付ける一つの要素とされています。もう一つの説は、犬蔵地区の鎮守であった御嶽社のお使い神である「オイヌさま」にちなんだというもので、昔、御嶽社の入り口には大きな「オイヌさま」の石像が立っていたと伝えられています。今でも地元を歩くと、黒い山犬が印刷された護符を見ることがあるのは、御嶽講の講中に配られるお札であり、この風習は江戸時代から続き地域の人々に長く親しまれてきたことを示しています。御嶽社自体は昭和43年に菅生神社に合祀されていますが、その歴史的背景と深いつながりが犬蔵の地名に影響を及ぼしていると考えられます。