自然の地名

地域に特徴的な動物や植物の生息にちなむ名称で、自然と人間の共存を象徴する地名。

アシ

芦の生えた原野に由来する。

アシカ

かつて日本でも広くみられ、海嘘・うみかぶろとも呼称された。

アソウ

湖沼の先に麻が生えていたことに由来する。

アハ

穀物として粟の生産が多かった土地。

アユ

鮎の生息地か、地形がアユの形により命名。

動物を飼養していたところ。

イヌ

犬を監護していた場所から。

イバラキ

「茨城」「葛城」「磯城」は同義の古代地名。

鵜は古代の鵜飼の居住地・鵜飼をした場所。

ウシ

普通にウシというのは、特に家畜牛を指す。

ウマ

馬をつなぐ場所。馬司は古代地名。

ウレシ

漆に由来する地名。ウルシがウレシに変化した。

オオカミ

「欽明紀」にはオオカミの語がみえ、山の神の使いと考えられた。オオカミは狼・大神・大上などに表記。

橿
カシ

建国神話の神武天皇の宮都市名。

カツラギ

「茨城」「葛城」「磯城」は同義の古代地名。

クマ

クマは地形説で、川などの曲がったところの意。

コマ

馬をつなぐ場所。

サクラ

河川や谷間に多い地名。

サル

サルは、民俗学的に山王権現の神使とされ、山の神として尊ばれる。また三猿塔を建てる庚申信仰にも基づく。

シキ

「茨城」「葛城」「磯城」は同義の古代地名。

シバ

芝草の自生地の意。

ツル

ツルの地名由来は、動物のツルの生息地や鶴に関する伝説より命名された。

ダルマさん
トチ

トチの木が茂った土地であることより命名。

トミ

「神武紀」に「鵄邑」が転化して「鳥見」になったという神武天皇の金鵄伝承に因む説話を記す。

トリゴエ

トリゴエは峠を越えることに因むもの。

ダルマさん
ネズミ

ネズミの形態や生態・生息・信仰・伝説に基づくもの。

ハギ

植物の自生地の意のほかに地すべり・崖などの意もある。

ハクチョウ

ハクチョウは鳴き声から鵠・古布・古比とも呼称される。

ダルマさん
ヒエダ

一族の一部が朝廷の祭祀を勤めるために、大和国添上郡稗田村に本拠地を移し、稗田姓を称した。

ホウソノ

神社の警備や管轄する祝部(はふりべ)に由来すると言われる。

マツ

「松」はいずれも家康の松平氏の「松」に因んだもの。

モモ

古来、邪悪を払う樹として呪的信仰の対象となった。

ヨシワラ

葦の生えた原野に由来する。

鹿
鹿
ロクロ

古来、この地域は良材の産地であることから、鼓筒の製作者が多く住んでいた。

ワシカ

旧伊勢街道に立地。

ダルマさん
ワニ

鮫などの古語ワニ(鰐)に因む意。