【染野（ソメノ・シメ）】

奈良県葛城市にある「染野（そめの・しめ）」という地名は、悪病が入らないように神聖な場所としてシメナワが張られた標野、すなわち禁野であったことに由来し、この地域には染物に使われるアカネやムラサキ、アイなどが生えていたため、これらの貴重な植物を乱獲しないように禁じられたことから「禁野」と「染野」という漢字が用いられ、それが「しめ」と読まれて伝承されてきました。