宗教の地名

仏教文化や寺院に関連し、修行地や信仰の対象となった地名。

キョウヅカ

経典を書写し、陶器・銅・鉄・石などで作った経筒に入れ埋納した塚をいう。

コクゾウ

虚空蔵菩薩に由来する。広大ですべてのものを包みこむ蔵のように、無限の福徳や智慧を持つといわれる。

ゴンゲン

「本地垂迹説」では、仏・菩薩が衆生を救うために、権に神となって現れるというのである。

コンゴウ

「金剛」は、寺名、修験の山々、山や寺にゆかりの深い村、町、橋、坂、峠等の地名となっていった。

ザオウ

平安中期以後、吉野の金峰山で崇拝された修験道独自の神である「蔵王権現」が祀られたことに由来する。

ジゾウ

「地蔵ヶ岳」といわれている山梨県韮崎市の西方に屹立する花崗岩の特異な景観は県内各地から望まれる。

タイシャク

帝釈天は、インド民族に親しまれていたインドラ神が仏教に取り入れられ同化した後の呼称。

ダイニチ

大日はインドの密教者善無畏とその弟子の案出といわれる。本地垂迹説では、天照大神の本地にあてられた。

ハクサン

養老二年(七一八)泰澄が山を開き神を明らかにしたと伝えられている。

ハンニャ

「般若」は智慧を意味するが、嫉妬に燃える鬼女の象徴ともされ、地名には仏教信仰や歴史が背景にある。

ビシャモン

毘沙門天はヒンドゥー教における財宝の神。四天王の随一として北方守護の武神と尊重された。

フドウ

「成田不動」の名で知られる成田山明王院神護新勝寺は天慶三年(九四〇)開基と伝えられる寺である。

ダルマさん
ベンザイ

インド最古の経典『リグ・ヴェーダー』のなかにあらわれる河川の神。水や豊饒の女神である。

ボサツ

菩薩は「悟りを目指す人」の意味があり、観世音菩薩、地蔵菩薩、八幡大菩薩などと呼ばれ信仰された。

モンジュ

知恵第一の文殊菩薩といわれ、衆生に楽を与えるともいわれる。普賢菩薩と一対で釈迦如来の脇侍である。

ヤクシ

薬師瑠璃光如来は、衆生の病苦を除き、現世の利益をもたらすといわれる仏である。

リュウオウ

インド神話の人面蛇身の半身、「ナーガ」の崇拝が仏教に取り入れられ、龍神信仰と混交したといわれる。