串

クシ
串状の地形で半島や岬を指し、串・櫛・久志などの字を当てる。
漁業、交易、海上交通に関係する海辺の地名、あるいは海岸地形に根ざした地名。
串状の地形で半島や岬を指し、串・櫛・久志などの字を当てる。
グリともいう。岩礁あるいは海の中にある隠れた岩を意味する地名で、日本海沿岸の広い範囲でみられる。
半島に見られる最も一般的な地名でその分布も普遍的である。
古い言葉で突出物を意味するといわれ、地名では岬のような地形多い。
海岸、または河川の中にある砂の高まりをいう。
両側が切り立った崖に挟まれた狭い場所。
川や河川、湖等の船着き場、あるいは渡し場。
港を意味する古い地名。
海岸の意味を持つ地名、岩も島もない全体に砂の沖に向かったところ、または荒い海をいう。
山や台地の麓を意味する地名で、根と表記する。また、海中の暗礁をネといい、おもに太平洋側に分布する。
岩礁を意味する地名で、栄・生・這・八重・碆などの字が当てられている。
いずれも突き出た地形につく。ハナは四国や九州などに多く見られ、花・鼻・先・岬などの字を当てる。
江戸時代、舟運が盛んとなり、港町が活発となった。
福浦、吹浦、福良などの字が当てられる。分布は全国に及ぶが、内陸部にも多い。
船越は、一般に陸繋島のリアス式海岸の岬の低く細くなった地形に多く見られる。
港湾や入江に多いが、直線的な砂浜海岸の集落にも見られる。
岬は全国的に見られる。ミサキは先に敬称のミがついた言葉と考えられる。
日本の海岸にはユラ・メラ・フクラの地名が最も多い。
海岸の砂が波や風によってゆり上げられた地形に基づいているという。
ワタという言葉は海の古語で、ワタハラ(海原)、ワタツミ(海神)などの言葉がある。